矢口税理士事務所
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税理士は試験勉強も地味だが仕事もコツコツ

気が付けば、今日で2017年も2週間を切りました。

毎日があっという間に過ぎて、いつの間にか年末年始を迎えることになりそうです。

 

この12月というのは受験生の頃から特別な時期でした。

税理士試験の合格発表の月だからです。

当然ですが、当時は毎年ドキドキしていましたね。

 

最終合格を勝ち取るまでは、合格の年も不合格の年も、お正月なんてのんびり過ごしたことはなかったです。

試験だけでなく、税理士の仕事もこれからの時期が勝負のような気がします。

 

 

目次

1科目ずつ確実に合格へと近づける国家試験

先週金曜日(12/15)は、税理士試験の合格発表の日でした。

税理士試験は合格科目が5科目に達すると、官報に氏名が掲載されます。

今年も多くの方が官報合格されていました。

 

合格された方は、本当におめでとうございます。

 

残念ながら、不合格だった方は諦めずに来年の試験にすぐに意識を向けましょう。

競争試験なので、他人よりも1日でも1時間でも多く勉強したら必ず勝てます。

1年は365日しかありません。

私も不合格の年はかなり凹みましたが、「なにくそ!」と思って、不合格年よりも倍以上はやりました。

 

税理士試験は1科目合格すれば、その科目は永久に消えることはありません。

なので、ちょっと気を緩めると、何年もかかってしまう可能性はあります。

 

しかし、1科目ずつ確実に合格へと近づいていける数少ない国家試験ではないでしょうか。

 

税法丸暗記は今でも強烈な印象

税理士試験に合格して約8年くらい経ちます。

当然ですが、受験勉強の時の詳細な記憶は残っていません。

しかし、今でも思い出すのが税法の「理論暗記」です。

大原簿記専門学校に通っていましたので、いつも理論サブノート(だったかなあ?)を持ち歩いていました。

 

税理士試験は、法規集の持ち込みが一切禁止されているので、税法を丸暗記しないといけません。

そこで丸暗記しやすいように作られたのが理論サブノートです。

暗記しやすい、と言っても受験生以外の人が読んで暗記できるような生易しいもんではないです。

 

イメージとしては、少し薄めの文庫本を最初から終わりまで丸暗記をする、という感じです。

税法は3科目あるので、文庫本3冊に相当する量を暗記しなければなりません。

簡単そうに思えるかもしれませんが、想像を絶する大変さです(記憶力の天才なら別ですが)。

 

私の覚え方は、いたってシンプルでした。

1文を暗記して、覚えているか暗唱して。

また次の1文を暗記して、前の文と一緒に暗唱して。

1ページすべて暗記し終えたら、そのページをすべて暗唱して。

ひたすらこの繰り返しでした。

そして、この暗記サイクルを約200ページ以上(法人税法だとこんな分量でした)延々とやり続けます。

 

しかししかし、人間は悲しいかな、覚えてもすぐに忘れる生き物です。

1週間で覚えているのは1割とか2割程度とか聞いたことがあります。

せっかくがんばって暗記しても、そのページをほったらかしにすると、跡形もなく忘れられています。

 

なので、税法理論の暗記は、とにかく先程の暗記サイクルを回しまくらないといけないんですね。

かなり地味ですが、本当に想像を絶する大変さでした。

 

今から考えると、よく覚えられたなあって感じです。

でも、今の仕事にすごく役に立っているので、やってて良かったと心底から思います。

 

勉強も地味だが仕事もコツコツ

前述のように、税理士試験は正直いって地味です。

他の国家試験をやったことないので、他は分かりません。

税法の丸暗記もかなり地味ですし、派手なことは一つもありません。

 

翻って、税理士の仕事はどうかと言えば、こちらもコツコツですね(あくまでも個人の考えです)。

お客様である経営者と対峙して、経営や税金の相談に乗ることも多いので、これにはかなりのコミュニケーション力が必要です。

しかし、経営者と対等に話をしようとすると、その裏付けとなる会社の数字や状況をきちんと正確に掴んでおかないといけません。

いけないというか、掴まないことには話にならないからです。

 

経営者に分かりやすく伝えるにはどうすればよいか、どうしたら会社がよくなっていくのか、毎日コツコツ考えておかないと答えなんか出ません。

24時間というとちょっと大袈裟ですが、いつもお客様のことを考えておかないと相手に納得してもらえる説明はできないでしょう。

 

税理士は会社の数字をじっくり見る、これに尽きるんだろうと思います。

優秀な経営者なら、会計を知らなくても、肌感覚でおよその数字は掴んでいます。

 

こちらは経営者と会話をしながら、経営者が気づいていない部分にそっと気づいてもらうようにする。

こうして意思疎通を図りながら、経営者の縁の下の力持ちとなることが私の理想です。

 

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