矢口税理士事務所
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税金対策はお早めに。個人事業主は今のうちに利益予測をしましょう

個人事業主は、暦年ベースつまり毎年1月から12月までの期間をもとに利益と税金を算出します。

確定申告は毎年2月中旬から3月中旬になります。

「まだまだ先じゃないの?」と思われる方は要注意です。

税金対策は事前の準備が非常に重要になります。

 

 

目次

税金対策は事後処理ができない

まず、個人事業主のかたにぜひ知っておいていただきたいことは、

税金対策(=節税対策)は、基本的には事後処理ができない

ということです。

 

なぜなら、税金の計算方法を知ればわかります。

税金の仕組み自体は複雑なので詳細は割愛しますが、本当にざっくり書くと、

売上―経費=利益(≒所得)

所得×税率=税金

として求まります。

 

それぞれ分解して説明します。

売上は基本的には自動的に決まりますよね。

こちら側で操作はできませんので。

一方、経費は自らの判断で決められるものです。

いくらでも、というと語弊がありますが、どのくらい経費として使おうが勝手です。

 

つまり、利益は経費の金額によって左右されるということです。

利益が決まれば、税率(所得の金額によって定められています)を掛けて、自動的に税金も求まります。

 

話を元に戻しますと、事前に利益の金額が分からないと、経費を一体いくら使ったらよいか分からないのです。

「来年になってそのうち申告すればいいや」と考えていたら後の祭りになります。

そこで、税金対策は年内のできるだけ早い時期に行う必要があります。

利益予測はある程度ざっくりでよい

税金対策は事前に行うのが重要です。

とはいっても忙しくてなかなか行えないよ、という方も多いのではないでしょうか。

でも、難しく考える必要はありませんよ。

 

もちろん、きちんと正確に行えるに越したことはありません。

しかし、ちゃんとやるには時間も労力もかかってしまいます。

ある程度、ざっくりつかんでおくだけでも十分です。

私も自分の利益や税金予測はざっくりと行っています。

 

せめて、黒字か赤字かくらいかはわかりますよね。

現金、つまり銀行の預金残高が年初から増えているか減っているか

程度でも良いと思います。

これから意識するだけでも、全然ちがいますので。

税金の納税は確定申告の時期、資金繰りも見通しを

利益を予測することで税金の納税対策にもつながります。

納税は、原則一括納付です。

確定申告の申告と納税は同じタイミングになりますので、事前に利益予測ができていれば、納税資金の準備も行えます。

 

申告期限である3月15日になって、慌てて資金の準備をしていては間に合いません。

ぜひ、資金繰りの見通しも行っていただきたいです。

事前にどのくらいか把握できていれば、精神的にも楽になりますので、本業にも集中できるのではないでしょうか。

それでも難しいなら、専門家に依頼を

今回は、個人事業主の方へ向けて、事前の利益把握の必要性を書きました。

もし、それでも忙しくてご自分で把握することが難しい場合は、専門家である税理士に依頼しましょう。

税理士なら、利益予測だけでなく、有効な節税アドバイスも受けられます。

 

最後に慌てないように、今の時期からしっかり対策をして本業に集中できるようやっていきましょう。

 

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