矢口税理士事務所
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AIは会計に対して万能足り得るか?

「今後、コンサル志向の税理士が増えていく…」

本日の日経新聞にでていた記事です。

税理士も人工知能(AI)に仕事が奪われる可能性のある職業の一つと言われています。

目次

士業は取り上げられやすい?

最近、新聞や雑誌でもこういう記事が多いなあと感じます。

気のせいでしょうか。

私としては、なぜこれほど士業(特に、税理士や会計士)が取り上げられるのか、不思議です。

というのも、AIで代替される可能性のある職業って税理士だけではないからです。

将来的に現在の多くの職業が、大なり小なり影響を受けるのは間違いないでしょう。

それにしても、ちょっと取り上げられすぎではと感じています。

今後の方向性

取り上げられる、取り上げられない、という議論は別にしても、いずれそう遠くない将来にAI化の波は間違いなくやってきます。

私が、税理士試験を受験していたのは約10年前です。

当時と今を比べても、IT化の波は全然違います。

私のいた事務所でも入力作業をやっていましたし、クライアントからの依頼も多くありました。

記帳代行業務

今後の業務の方向性としては大きく分けて2つ考えられます。

1つは入力作業等の記帳代行業務です。

個人的な感覚としては、全体の2割くらいは残ると思います。

クラウド会計の読み取り精度はどんどん高くなってきていますし、いずれあっと驚く性能になるでしょう。

しかし、一定数はそれでもやはり面倒だと感じるので、なくなることはないと思います。

記帳代行のみの運営は厳しい

いずれにしても、入力作業だけで事務所をやっていくのは厳しく、人手も足らなくなります。

要は、クライアントが入力作業に価値を感じてくれるか、です。

結局のところ、お客様は本当に価値のあるものにしか報酬を払いません(自分もそうだろうと思いますが…)

価値を感じてもらえる作業って?

作業自身に価値を与えるにはどうしたらよいか、今のところ自分の中に答えはありません。

コンサル業務

もう一つの方向性はさまざまなコンサルを行うことです。

税理士は経営のプロではありませんが、会計税務のプロです。

経営者に対して、違った角度から気づきをお伝えできるとは思います。

 

24時間一緒に経営者と過ごすわけにいかないので、私たちは出てきた数字に対して、どうのこうの言うしかありません。

でも、本当にずっと経営者と一緒に過ごしたらどうなるのか、やってみたい気はしますが。

結局、人でしかできない業務は残る

ロボットが社長と一緒に盃を交わしてお酒を飲む世の中、って想像できますか。

私はまったく想像できません。

どれだけAI化が進もうと、所詮ロボットはロボットです。

好きや嫌いの感情を表現したり、感じ取ったりできるのが人間です。

「社長、今日はいつもと何か違うなあ」

「何か良いことでもあったのかなあ」

と、会った瞬間に表情を読み取ることだってできます。

AIにはできないのです。

補完しあいながら価値あるサービスを行う

人間は100%万能ではありません。間違うこともあります。

コンピューターは与えられたことに対して100%正確に遂行できます。

しかし、人間の微妙な感情を読み取ることは不可能です。

 

こうしたお互いの苦手な部分を補完しあえばよいのではないでしょうか。

その先には、お客様から喜んでいただけるサービスを提供できると思います。

私もそうした価値あるサービスができるよう日々研鑽していきます。

 

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