事業するなら預金口座は複数持ちましょう
今は簡単に口座を作ることができる時代です。
ネットバンクでしたら即日口座を開設することだってできます。
事業されている方にはぜひ複数の口座をもつことをオススメします。
目次
用途別に口座を分けておく
なぜ複数の口座を作っておくのがよいのか。
それは、複数の口座を利用することで、効率的にお金を貯めることができるからです。
用途別に口座を分けておきます。
ちなみに私は、
①事業用(ビジネス用)
②生活用
③貯金用
と、大きく分けて3種類の口座を持っています。
ある本には、4種類の口座がオススメと書かれていました。
④投資用
です。
投資用とは、資産運用を行うための資金を別に持っておくというものです。
私も余裕が出てくれば考えますが、今は上記の3種類で十分です。
ただ、中には「そんなたくさん作らなくても自分は大丈夫だよ。」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに複数持つと、口座の数だけ暗証番号やらキャッシュカードやらが増えますので、管理に手間がかかるようになります。
しかし、お金には「色」が付いていませんので、お金を用途別に分けておくメリットはあると思います。
きっかけ
私がなぜ複数の口座を持つのをおススメしているかといいますと、以前お客様からの相談がきっかけでした。
会社設立からお手伝いさせていただいていたお客様です。
内容は、「来年の消費税の納税額がいくらか分からないので、今から少しずつ貯めておきたい」というものでした。
税金を支払えなくなると、焦りますので事前に準備しておきたいとのことです。
私は、現在の口座とは別に、納税用の口座を1つ作っていただくようアドバイスしました。
これなら、納期限の直前にあわてて資金繰りを心配する必要はなくなります。
会社設立3期目からは消費税分を別途貯めておく
よくあるケースとしては、会社を設立して3年目くらいの時期に考えられます。
設立3期目から消費税を払う場合が多いからです。
今の法律では、1期目に売上が1,000万円を超えると、3期目から消費税の納税義務が発生します。
(納税義務には他にもさまざまな要件がありますが、ここでは割愛します)
1期目と2期目は消費税がありませんが、3期目から貯めておかないといけなくなります。
厳密には、3期目が終わって2カ月以内が納期限となります。
毎月、資金繰り表を作ってきちんと管理されているなら問題ありません。
逆に、売上の入金後、外注先や家賃等を支払っていつも口座の残高がぎりぎりになる場合は注意しましょう。
納税見込額をざっくりつかんでおく
消費税の納税見込額を計算して、12で割った額が毎月の積立額です。
ざっくりでも構いませんので、およその金額はつかんでおくことが大事です。
資金繰りが心配な方は、ぜひ別の口座に移しておきましょう。
もし、納税見込額が分からない場合は、顧問の税理士さんに相談していただければと思います。