現役税理士がクラウド会計ソフト「freee」を使ってみた―5日目―
前回は、口座の登録方法についてご紹介しました。
一度口座をfreeeに登録しておけば、次からは自動的に取引を取り込んでくれます。
大変便利な機能ですよね。
本日はfreeeと同期ができない口座がある場合や手動でfreeeに明細を取り込みたい場合について見ていきたいと思います。
目次
同期できない場合や同期したくない場合
口座を何らかの理由で同期したくない場合があるかもしれません。
あるいは、同期することができない場合もあるでしょう。
そんな時でもfreeeなら別の方法で明細を取り込むことは可能です。
いちいち入力する必要はありません。
freeeには、あらかじめ取込用のテンプレートがあります。
銀行口座用、現金用、クレジットカード用の3種類です。
これらを使えば、簡単にできますので、まずはテンプレートの場所から見ていきましょう。
明細ファイルのダウンロード方法
freeeヘルプページにて「明細ファイル テンプレート」と検索してください。
基本画面より、右上のヘルプ検索という箇所になります。
「手動でfreeeに取り込む明細を用意する」を選択してクリックします。
次のような画面へ移ります。
一番下までスクロールすると、「明細ファイルテンプレート」が出てきます。
○現金なら、現金(Excel用)
○クレジットカードなら、クレジットカード(Excel用)
○銀行口座なら、銀行口座(Excel用)
をそれぞれダウンロードします。
そのまま使えるテンプレート
ダウンロード後は、ファイルを加工して利用します。
そのままテンプレートとして使えるので大変便利です。
参考例として、「現金」を見ていきたいと思います。
Excelを開くと、次の画面になります。
「取引日」「出金額」「入金額」「取引内容」を入力していきます。
例えば、2017年3月25日にA書店でビジネス書を1,620円で購入したという取引を入力するとします。
Excelをfreeeに取り込むので、このままファイルとして保存し、いったん閉じます。
明細ファイルをfreeeに取り込む
freeeの基本画面に戻り、先ほどのExcelファイルを取り込みます。
画面左側の「現金」の「明細アップロード」をクリックします。
次のような画面が出てきます。
Excelファイルを選択して取り込むのですが、ファイルの取り込み方は2種類あります。
○クリックの場合は、グレーになっている「クリックかドラッグ」箇所をクリックします。
取込みたいファイルを選択します。
○ドラッグの場合は、Excelファイルをグレーになっている箇所にドラッグします。
取り込むと次のような画面になります。
下の「次へ」ボタンをクリックします。
アップロードされて、明細は取込まれます。
特にエラーがなければ、取込は完了となります。
勘定科目は過去の取引から「新聞図書費」として推測されています。
すごいですね。
問題なければ、右側の「登録」ボタンをクリックして、取引を登録します。
もし、科目が違う場合は、適宜科目の修正を行ってください。
現金出納帳代わりにもなりますので、お客様がexcelで現金取引を入力する場合、私は同様のファイルをご提供するようにしています。
明細のファイルをアップロードするメリット
freeeのヘルプページに記載されていますので、取込をする場合のメリットをご紹介します。
・データを手で打ち込む必要がなくなる
・アップロードした明細は1クリックで会計データとして記帳できる
・勘定科目などを自動予測するため、初めての方も簡単に記帳可能
・学習機能によって、自動予測の精度は使うたびに向上
同様の方法で、現金以外でも銀行口座やクレジットカードの内容も取り込むことが可能です。
是非、試していただければと思います。
今回はこれで終わります。