現役税理士がクラウド会計ソフト「freee」を使ってみた―21日目―
前回は、専用アプリを用いた活用方法(その④)についてご紹介しました。
ファイルボックスからの登録等について見ました。
本日は、専用アプリを用いた活用方法(その⑤)について見ていきたいと思います。
前回までの補完的な機能のご紹介となります。
目次
大量の領収証がある場合
溜まってしまいがちな領収証
毎月、定期的に会計処理を行っている会社や経理の方がいる会社の場合は、領収証が大量に溜まるようなことは少ないと思います。
しかし、経理の方がいないような会社、例えば一人会社なら社長が経理もやらないといけません。
時間的に厳しかったりすると、ついつい経理は後回しになりがちですよね。
その結果、大量に領収証が溜まってしまっているケースは多いのではないでしょうか。
複数の領収証をまとめて処理
前回のスマートフォンでのカメラ撮影を使えば、領収証を簡単に登録することができました。
1枚ずつ撮影⇒登録 の順番にやれば、確実に処理できます。
しかし、大量に領収証がある場合、「1枚ずつ撮影⇒登録」していたらけっこう時間がかかってしまいます。
freeeでは、複数の領収証をまとめて撮影して、領収証ごとに分割して取り込んでくれます。
それでは、その手順を今から見ていきましょう。
数枚の領収証をカメラ撮影
スマートフォンのカメラで手元にある数枚の領収証を一度に撮影します。
freeeに画像ファイルを取り込む
freeeの基本画面にログインします。
ナビゲーションメニューの「ファイルボックス」をクリックします。
先程、撮影した画像ファイルをアップロードする前に、画面の「画像内の複数レシートを分割する」にチェックを入れます。
画像ファイルを選択して、ファイルをアップロードします。
下のように、3枚の領収証画像がそれぞれ分割して取り込まれました。
後の手順は前回と同様です。
それぞれの領収証ごとに取引を登録していきます。
作業時間を効率化できるが…
このやり方を利用すれば、大量の領収証があっても、一度に撮影すれば、作業時間を1/2~1/3くらいには軽減できると思います。
ただ、エラーも起きやすいので、今の段階では確実に1枚ずつ処理していった方がいいかもしれません。
これから技術が進歩して読み取り精度が高くなれば、本当の意味で効率化になるはずです。
今後に期待したいと思います。